注:本記事は2025年7月時点の情報に基づいて作成しています。商品やサービスの内容・料金等は変更されている場合がありますので、最新情報については各公式サイト等でご確認ください。

この記事では次のことがわかります。
・サテライト投資という考え方と実践法
・コア投資だけで十分な資産形成方法
・投資を楽しむための具体的な工夫
「つみたてインデックス投資を数年続けて、
投資の知識も身についてきた」
「基本的な資産形成の目処は立ったけど、
もう少し配当金など投資を楽しんでみたい」
そんな気持ちを抱いているあなたへ。
私は40代前半のサラリーマンで、
2011年からつみたてインデックス投資を継続し、
純資産1,500万円を達成しました。
教育費・老後資金の基盤は
コア投資で十分築けたのですが、
投資の知識が身につくにつれて
「もう少し投資を楽しんでみたい」
という気持ちが芽生えました。
そこで始めたのが、
資産の10%を使ったサテライト投資です。
この記事では、コア投資で基盤を築いた後に
「投資をより楽しみたい」という方向けに、
私のサテライト投資の始め方と考え方を
お伝えします。
重要:サテライト投資は必須ではありません。しかし、投資に慣れた方の新たな選択肢や投資を継続するモチベーションとして、参考にしていただければと思います。
まずはコア投資の重要性を確認
インデックス投資で築いた安心の基盤
サテライト投資について話す前に、
最も重要なことをお伝えします。
資産形成の基盤はコア投資
(つみたてインデックス投資)だけで十分
ということです。
私の10年間の実績
項目 | 内容 |
---|---|
投資手法 | つみたてインデックス投資 |
リターン | 年率約7% |
達成資産 | 純資産1,500万円 |
投資期間 | 2011年〜現在(約14年) |
年収500万円でも十分な資産形成が可能
新NISAを活用した場合のシミュレーション
- 投資金額:月5万円
- 投資期間:20年間
- 想定リターン:年率7%
- 予想資産額:約2,400万円
上記に退職金も考慮すると、
子どもの教育費も老後資金も、
コア投資だけで十分に準備できます。
サテライト投資を始める前の前提条件
私がサテライト投資を始めたのは、
以下の条件が整った後でした:
チェックリスト
- コア投資で安定した仕組みが築けている
- 投資に関する知識と経験が蓄積されている
- お小遣いや節約金の一部を投資に回せる
これらの条件が整って初めて、
「投資をもう少し楽しんでみたい」
という気持ちに応えるサテライト投資を
検討しました。
私のサテライト投資実践法
投資知識向上の楽しみとしてのアプローチ
サテライト投資を始めた最大の理由は、
「投資をもっと深く理解したい」
「もう少し投資で日々の生活に変化が欲しい」
という思いからでした。
コア投資で安定した基盤が築けたからこそ、
余裕を持って新しいことに
チャレンジできるようになったのです。
現在の投資配分
投資種類 | 配分 | 目的 |
---|---|---|
コア投資 (インデックス投資) | 90% | 資産形成の基盤 |
サテライト投資 (高配当ETF中心) | 10% | 投資の楽しみ・学習、お小遣い稼ぎ |
この10%の部分で、
これまでに学んだ投資知識を実践し、
さらなる学びを得ています。
具体的なサテライト投資の内容
マネックス証券を活用して、
以下のようなサテライト投資を実践しています:
投資先の詳細
1. 高配当ETFでお小遣い稼ぎ
- 投資先:VYM、EDVなどの米国高配当ETF
- 期待配当:年3-4%
- メリット:ちょっとしたお小遣いを獲得
- 特徴:分析不要で手軽に始められる
2. 高リスク・高リターンのインデックス
- 投資先:
- ナスダック100連動ETF(QQQM等)
- インド株インデックス
- 特徴:成長性は高いが値動きも大きい分野
3. 安定優良株の株主優待狙い
- 選択基準:
- 20年以上増配を続けている優良企業
- PER10前後の割安水準で購入
- 株主優待も楽しめる銘柄を選択
- 特徴:複雑な分析は不要で、実績重視の選択
ポイント:サラリーマンには詳細な銘柄分析をする時間がないため、シンプルな基準で選択できる投資先に限定しています。
サテライト投資で得られた体験
このサテライト投資を通じて
得られた体験は予想以上に楽しく、
投資をしているという実感が湧きました:
具体的な成果
体験内容 | 詳細 |
---|---|
お小遣い(配当収入) | 高配当ETFから年間数万円の配当を獲得し、ちょっとした贅沢に使用 |
成長投資の醍醐味 | ナスダックやインド株の値動きで、成長投資の面白さを体感 |
株主優待の楽しみ | 株主優待で、無料で日用品や外食に使用 |
サテライト投資を成功させる心構え
絶対に守るべき鉄則
サテライト投資を実践する上で、
私が絶対に守っている鉄則があります:
3つの鉄則
1. コア投資に絶対に影響させない
- サテライト投資で損失が出ても、
つみたてインデックス投資の継続には
一切影響させません - これは投資の基本原則です
2. お小遣いや節約分の範囲内に限定
- サテライト投資は資産の10%以内に限定
- お小遣いの残りや節約金で行っています
- 家計の基本的な部分には一切手をつけません
3. 勉強・学習が第一目的
- 資金運用の効率よりも
「投資の知識向上」「投資の楽しさ体験」を
第一目的としています
投資を楽しむための工夫
長期間のつみたて投資を継続していると、
時には「もう少し積極的に投資してみたい」
という気持ちが芽生えるのは自然なことです。
サテライト投資の楽しみ方
手軽さを重視した投資選択
- 複雑な分析が不要な投資先を選択
- ETFや実績のある優良株で時間をかけずに投資
- サラリーマンでも無理なく継続できる方法
小さな成果を楽しむ
- 高配当ETFからの配当で月1回の外食費を賄う
- 株主優待で家族との時間を楽しむ
- 成長株の値上がりで小さなボーナス気分になる
少額だからこその気楽さ
- 大きな損失を気にせず、純粋に投資を楽しめる
- 失敗してもコア投資があるという安心感
- 成功した時の小さな喜びも味わえる
家族との共有も大切
サテライト投資についても、
妻にしっかりと説明し理解を得ています。
家族への説明ポイント
- 「投資の勉強として少額で実践している」
- 「家計には影響しない範囲」
- 「お小遣いの余りで行っている」
このように共有することで、
家族全体で安心して取り組めています。
まとめ
記事の要点整理
つみたてインデックス投資で
基盤を築いた後の選択肢として、
サテライト投資という楽しみ方を
お伝えしました。
最も重要なのは、
コア投資だけで資産形成は十分可能
であることです。
重要なポイント
- コア投資(インデックス投資)が
資産形成の基盤で十分 - サテライト投資は投資知識向上と
投資を楽しむためのもの - 資産の10%以内、
お小遣いや節約分の範囲で実践 - コア投資に絶対に影響させない鉄則を守る
- 投資の勉強・学習が第一目的で、
リターンは二の次
サテライト投資への第一歩
もしあなたが
数年間つみたてインデックス投資を継続し、
投資に対する理解が深まってきたなら、
サテライト投資という選択肢もありです。
開始前のチェックリスト
ただし、以下の条件が整ってからです:
- コア投資の仕組み(基盤)ができている
- 投資に関する基礎知識が身についている
- お小遣いや節約金の一部を、
資産の10%以内で実践可能 - 家族の理解が得られている
決して急ぐ必要はありません。
年収500万円のサラリーマンでも、
月5万円のコア投資だけで
十分に豊かな未来を築ける可能性は高いです。
サテライト投資は、投資に慣れた方が
さらに投資を楽しむための、
あくまで選択肢の一つと考えます。
私の場合も、
お小遣いの残りや家計の節約で
浮いた分を少しずつサテライト投資に
回しています。
無理をせず、できる範囲で楽しむのが
ポイントです。
まずは
今のつみたてインデックス投資を継続し、
知識と経験を積み重ねていきましょう。
その先に、
お小遣い稼ぎや株主優待など、
投資のさらなる楽しみが
待っているかもしれません。
注:本記事は筆者の個人的な投資体験に基づくものです。サテライト投資は必須ではなく、コア投資だけでも十分な資産形成が可能です。投資判断は自己責任で行ってください。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
【参考文献・データ出典】
- 金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」
- 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」
- 総務省「令和4年家計調査年報」
- 『お金は寝かせて増やしなさい』水瀬ケンイチ著(フォレスト出版)