注:本記事は2025年7月時点の情報に基づいて作成しています。商品やサービスの内容・料金等は変更されている場合がありますので、最新情報については各公式サイト等でご確認ください。

この記事では次のことがわかります。
・401Kと新NISAの最適な配分比率
・年収500万円での具体的な軽減効果
・教育費と老後資金の両立戦略
あなたも同じ悩みを抱えていませんか?
「つみたてNISAと企業型確定拠出年金(401K)、
どちらから始めるべきか」
で悩んでいる40代サラリーマンの方、
その気持ちとてもよく分かります。
私も全く同じ道を通ってきました。
IT系中小企業で働く40代前半、
妻と小学生2人の4人家族。
年収500万円台で、子どもの教育費と
老後資金の両方に不安を抱えながら、
「間違った選択をしたら家族に迷惑をかける」
という思いで、何ヶ月も比較検討を
続けていました。
きっとあなたも同じような状況でしょう。
- 「投資は必要だと分かっているけど、
どこから手をつけていいか分からない」 - 「制度が複雑すぎて、
調べれば調べるほど混乱する」
そんな気持ちではありませんか?
でも安心してください。私の経験から言うと、
比較検討に時間をかけすぎるより、
まず始めることの方が重要でした。
2011年から投資を始めて多くの失敗を経験し、
現在純資産は1,500万円に到達しました
(投資信託以外にも預金等の金融資産を含む)。
年収400-600万円の40代サラリーマンなら、
「401Kと新NISAの合わせ技」が最適解だと
感じています。
401Kと新NISAの役割分担が重要
401K:確実な老後資金の土台作り
企業型確定拠出年金(401K)は、
会社が用意する退職金制度の一種です。
最大のメリットは掛金が全額所得控除
になることです。
年収500万円のサラリーマンの場合、
401Kに月1万円(年12万円)を
拠出すると以下の軽減効果があります:
401Kの軽減効果(月1万円拠出の場合)
- 社会保険料軽減:年54,420円
- 税金軽減(所得税・住民税):年8,500円
- 合計軽減効果:年62,920円
20年間の累計軽減効果は約126万円
にもなります。
これは確実にもらえる「リターン」と
考えることができます。
また、中小企業の退職金を
1,000万円程度と想定すると、
401Kの積立額も合わせて
退職所得控除内に収まる可能性が高く、
受け取り時の税負担も軽減できます。
新NISA:教育費対応と老後資金の両立
一方、新NISAの最大の魅力は流動性です。
401Kは60歳まで引き出せませんが、
新NISAはいつでも売却可能です。
40代の最大の心配事は教育費です。
「子どもが私立に行きたいと
言ったらどうしよう」
「塾代が予想以上にかかったら」
という不安は尽きません。
我が家は長女が小学3年生ですが、
将来私立中学受験を考えた場合、
年間100万円以上の塾代が発生する可能性
があります。
401Kでは対応できませんが、
新NISAなら必要時に売却可能です。
この「いざという時に使える」安心感は、
40代の子育て世帯にとって
何よりも価値があります。
効率的な投資可能額の配分
現実的な投資額を考える
金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によると、
40代の金融資産保有額の
中央値(二人以上世帯)は220万円程度。
年収500万円のサラリーマンが
月10万円投資するのは現実的ではありません。
手取り年収400万円程度で、
住宅ローンや生活費を考慮すると、
現実的な投資額は月3-5万円程度でしょう。
最適な配分比率
私が実践している配分は以下の通りです:
月4万円の投資予算の場合
- 401K:月1万円(年間約6.3万円の軽減効果)
- 新NISA:月3万円(教育費対応の流動性確保)
年収500万円の家庭では、
教育費の切迫感は拭えません。
そのため、流動性の高い新NISAに
より多く配分することで、
教育資金への備えを手厚くしつつ、
401Kでも最低限の軽減効果を
確保する戦略が現実的です。
投資枠の十分性
私の実体験をお話しします。
2011年から月平均3万円の
投資信託積立を続けて、
現在の純資産は1,500万円
(投資信託以外の預金等も含む)。
投資信託の積立だけで
13年間で投資元本は約470万円です。
401KとNISAを合わせても、
月4万円なら年間48万円。
20年間で960万円の投資元本です。
これに運用益を加えても、
制度の枠を使い切ることは稀でしょう。
夫婦それぞれがNISA口座を持てるため、
最大3,600万円の非課税枠を活用できます。
これだけの枠があれば、
ほとんどの40代サラリーマン家庭にとって
十分すぎる金額です。
手数料と商品選択の注意点
401Kの制約を理解する
実際、私の会社では401Kに
オールカントリーの商品がなく、
先進国株式と新興国株式を7:3で
購入する必要があり手間がかかります。
さらに私の会社では信託報酬が0.3%と、
ネット証券より割高になっています。
企業型確定拠出年金では
運営管理費用に加えて信託報酬も発生し、
合計で年0.3-0.7%程度のコストがかかります。
※運営管理費用には信託報酬が含まれる場合があります
新NISAの商品選択の自由度
一方、新NISAでは商品選択の自由度が高く、
低コストファンドを選択できます。
月4万円を手数料率年0.3%、0.05775%で
投資した場合の手数料差:
制度 | 積立額 | 手数料率 | 20年間の手数料 |
---|---|---|---|
401K | 4万 | 年0.3% | 約29万円 |
新NISA | 4万 | 年0.05775% | 約6万円 |
ただし、
401Kの軽減効果(20年間で約126万円)を
考慮すると、手数料差を大幅に上回る効果が
あります。
今すぐ始める3ステップ
ステップ1:401Kの確認と新NISA口座開設
まず、会社の401K制度を確認しましょう。
掛金の上限額や商品ラインナップを
把握することが重要です。
並行して新NISA口座の開設を進めます。
私はマネックス証券を利用していますが、
手数料や商品ラインナップが充実しており
満足しています。
必要な書類
- 本人確認書類
- マイナンバーカード
- 銀行口座情報
スマホで撮影してアップロードするだけで、
30分程度で完了します。
ステップ2:商品選択
401K:
会社の商品ラインナップから
信託報酬の低い株式インデックスファンド
を選択。
全世界株式インデックスファンドが利用可能で
あればそちらを選択することをおすすめします。
選択肢にない場合は先進国株式、新興国株式を
7:3の比率で組み合わせることで、
世界分散投資に近い効果が得られます。
注:年齢を重ねるにつれて債券の割合を段階的に増やしていくことも重要な投資戦略の一つですが、この点については別の記事で解説予定です。
新NISA:
迷ったら全世界株式インデックスファンド
をおすすめします。
私は「eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)」を使用しています。
信託報酬(手数料)が年0.05775%と格安です。
「リスクが心配」という方もいるでしょう。
確かに短期的には値下がりもありますが、
20年以上の長期投資なら、過去のデータでは
マイナスになったことがありません。
ステップ3:積立設定
推奨設定
- 401K:月1万円から開始
(年間約6.3万円の軽減効果を獲得) - 新NISA:月3万円から開始
(教育費対応の流動性を重視)
積立日は、多くの人と同じ日に買い付けると
価格が高くなる可能性があるため、
7日や12日など一般的な給料日を外した日に設定
することをおすすめします。
「お金が入ったらすぐに投資に回す」
仕組みを作ることで、
「今月は使いすぎてしまった」
という事態を防げます。
実際に始めてみると
「思ったより家計への影響が少ない」
と感じるはずです。
私も最初は月1万円から始めて、
慣れてきたら徐々に増額しました。
「家計が苦しくなったらやめればいい」
くらいの気軽な気持ちで大丈夫です。
完璧を求めず、
小さく始めることが成功の秘訣です。
投資は「習慣」が一番大切。
まずは始める習慣を身につけることから
始めましょう。
まとめ:2つの制度で家族の未来を守る
40代サラリーマンにとって、
401Kと新NISAはそれぞれ異なる役割を持つ
重要な制度です。
401Kで確実な軽減効果を得ながら
老後資金の土台を作り、
新NISAで教育費への対応力と
追加の老後資金を準備する。
この合わせ技こそが最適解です。
重要なポイント
- 401Kは確実な軽減効果で老後資金の土台作り
- 新NISAは教育費対応の流動性と
追加の老後資金確保 - 月4万円程度の投資なら両制度の枠は十分
- 時間的機会損失が最大のリスク
- 完璧を求めず小さく始めることが大切
1年後のあなたを想像してみてください
401Kと新NISAで月4万円の積立を続けていれば、
48万円の投資元本ができています。
「将来への不安が少し軽くなった」
「家族のために行動できている」という
安心感と自信を得られているはずです。
私も投資を始めてから、
家族との会話が変わりました。
「将来のことを真剣に考えてくれている」
と妻からも感謝されるようになりました。
お金だけでなく、家族関係も良くなる。
これも堅実な投資の意外な効果です。
比較検討で迷っている時間があったら、
今すぐ行動を開始しましょう。
月2万円ずつからでも構いません。
時間を味方につけることで、
家族の未来を守る堅実な資産形成が
実現できるはずです。
あなたにもきっとできます。まずは、
401Kの確認と新NISA口座開設の第一歩
を踏み出してみませんか?
注:本記事は投資判断の参考情報であり、最終的な投資決定は自己責任で行ってください。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。